昔アイドルになりたかった話
よくよく考えたら昔からステージに立つことに憧れていたのかもしれない
私が幼稚園の頃はミニモニのインカムに憧れ、ぴちぴちぴっちのるちあのように歌を歌って敵を倒す可愛くてかっこいいヒロインに憧れた
小学生の頃、音読の代わりに「日の丸」を5回歌ってきましょうと言われ母と祖母の前で歌って音程が違うと笑われそれが悔しくて50回くらい歌った
よく考えたらその頃から歌は上手くなかったんだと思う、今も音感ないし
妹と2人でちゃおとなかよしを買ってた私は次にきらりんレボリューションにハマった
あんな運命的な出会いでアイドルになった月島きらりが羨ましかった
初めて買ったCDは恋カナだった
中学生の頃AKB48が爆流行りしていてともちんが超絶好きだった
48人もいたら自分1人くらい混ざってても行けるやろ、とか思ってた烏滸がましい
アイドルになりたいからダンスを習わせてくれ!でも歌を習わせてくれ!も言い出せなかった
ってか親に言うのが恥ずかしかったんだと思う
中学の時今よりも太っててあだ名がぶーだったし、自分に自信のある子がアイドルになると思ってた
別にこのあだ名で呼ばれていたことにきついとか辛いとかは思ってないし愛称なので今も気に入ってる
でも、それもあって口に出すなんて恥だ!と思った
高校からバンドにハマった
女性アーティストなんてSHISHAMOくらいしか聞いてなかった
いろんなライブに行っていろんなバンドを見た
アイドルはもうできないかもしれないけどバンドなら今からでも遅くないかもしれないと思った
バンドを見に行くのが好き!聴くのが好き!からプレイヤーになりたい欲が出てきてしまったのだ
中高は吹奏楽部だったから高校の軽音部に入ってる友達が羨ましかった
吹奏楽がやりたくて高校を選んでたから仕方がなかったんだけどいつか自分もやりたいなと思ってた
大学では念願の軽音部に入ったけどなかなかうまくいかなかった
ギターやめてやる!って思って全てを放棄した
俗に言う幽霊部員
当たり前だけどバンドもギターもそんなに簡単じゃなかった
幽霊部員になった代わりと言ってはなんだけど狂うほどライブハウスに通った
その時Dizzy Sunfistに出会って男ばかりと言っても過言ではないジャンルで性別関係なく戦ってるバンドがかっこよくて羨ましかった
DizzySunfistを追いかけてく中でBiSHに出会った
楽器を持たないパンクバンドとは言いつつ私にとってはアイドルとの再会だった
気づいたら好きなアイドルが年上、同い年から年下になっていく
自分がどんどん「大人」になってることに悲しかったしアイドルは憧れの「お姉さん」というまでみていた自分にとってもう目指すとか目指さないとかそんな土俵じゃないと思った
それと同時に可愛い子が一生懸命歌って踊ってることが羨ましくてかっこいいなと思って悔しかった
でも自分にはもうできることじゃなかった
大学4年生の時BiSのコピーで歌って踊らん?って声がかかった
コピーとはいえ奇跡だと思った
今まで太ってるキャラでやってきた自分には無縁なものだと思った
嬉しかった
一度でも歌って踊って真似事でも出来るなんて思ってなかった
大学に入ってからバイトをするようになって自分で自由に使えるお金が増えて好き放題ライブを見に行った
メンバーにも恵まれバンドも組んだ
気づいたらオリジナルの曲を作って遠征なんかもしちゃったりして
やりたいことが今になってできるようになった
巡り合わせなのか
そうなのであればもう少しこの巡り合わせが早くきてくれればよかったのになんて欲が出てしまう時もあるけど、でも今この時がベストなタイミングだったのかもしれない
SAWAもKiSも4年続けている
奇跡だと思う
二つとも私にとって大事なものであることは変わらないしこれからも愛し続けるんだと思う
全然オチないんだけど
社会人だろうとやりたいことは全部やるべきだし続けてたらいいことがあるし人生は何が起こるかわからないよって話
チャンチャン